起業家はどのような課題に取り組むべきか

その課題は緊急か?

先日の米国シードVCのHomebrewのパートナー/ベンチャーキャピタリストHunter Walk氏のエントリー(訳:何故私は市場のサイズより課題のサイズを気にするか)を読んで、ちょっと思ったことなど。

 

彼はシード投資家にとっては”市場規模”よりも”課題”が重要だ、と書いています。起業家がどのような種類の問題・課題を解決しようとしているか、ということですね。

  • その課題は大きいか?
  • その課題は緊急か?
  • その課題は貴重か?(意味としては解くに値するか?かな)

このうち1つだけだとビジネスになっていない、2つでビジネスとは呼べるかもしれない、3つあればベンチャービジネスと呼べる、と。

 

私も「誰のどのような問題を解決するサービス/プロダクトなのか」と起業家の皆さまに日々問いかけているので、まぁそうだよな、と思ったのですが、特に「その課題は緊急か?」については、考えられていない方が多いかもしれないと感じました。VCからのよくある質問「Why Now?(何故いまやるのか?)」も同じですね。

 

課題の優先順位

上記のエントリーも、市場の大きさを無視しろ、という主旨ではなく、ピーター・ティールが言うようにまずは小さいけれども独占できる市場を狙い、それを足掛かりにしてはじめて周辺市場を取り込みTAMを拡大することができるのだ、と言いたいのだと思います。

 

 

その前提で、もし私が起業家とシードVCが取り組むべき課題の優先順位をつけるとすれば、

  1. 自分たちじゃなきゃ解けない、そしてユーザー(やその集合体である社会に)とって解く価値がある課題か?
  2. マーケットのトレンド、既存システムの崩壊やデバイスの変化など外部要因などからユーザーにとって緊急性が高い課題なのか?
  3. ビジネスとしてスケールするためには多くのユーザーの課題を解決しなければならないが、その課題を持つユーザーは十分な数存在するのか?

となるかなと。1は起業家の動機にもなる部分だと思うので大半の方はお持ちだと思います。3もないとそもそも利益が出る見込みが立たないので当たり前と言えば当たり前。ただ2については見誤りやすいように思います。

 

仮にその課題は”大きく”、”貴重”ではあるものの、”緊急ではない”、状態のままで事業をスタートさせると、俗に言うタイミングが早すぎて失敗する可能性が出てくるのではないかと思います。

 

もしくは、事業・KPIは成長するものの指数関数的に伸びない、ということも起きうるでしょう。

 

このリスクをマネージするためにも、起業前に限らず、起業後、事業開始後も「その課題は緊急か?」と問いかけ続ける必要があるのではないでしょうか。

 

もちろん、我々VC・ベンチャーキャピタリストも。

 

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