クリエイティブであるということ

どうやったらクリエイティブになれますか?

先日、就職活動を控えた大学生の前でベンチャー企業についてトークをするイベントに出たのですが、そこで頂いた学生さんからの質問について考えています。前段としてVRやAIやロボティクスなどの様々な技術革新によって因数分解しうるものはすべてITに置き換えられるのでは、という話があって、そのような世界でひとの創造性、クリエイティビティの価値が増すのではないか、という文脈からだったかと思います。

 

この種の議論は「クリエイティブ万歳!」みたいな結論でしれっと終わったりするのですが、一方で「じゃ、どうやったらなれるんだよ?」って聴衆とか読者の方は思うわけですよね。なので、ここで質問をした学生さんは鋭いなぁと思いました。まさに意識高いし勇気もある。

 

私自身はどう答えたかと言うと「問題の”解き方”をいくつも考えるクセをつける」でした。

 

皆さんでしたらどう答えますか?

 

起業家の特質でもある

成功する起業家の共通の資質って何だろう? と考えていたときに、ひとつの課題に対して、いくつも解決策を考え、実行できると思っていたのですね。そしてシリアルアントレプレナーと呼ばれるタイプの起業家の方はトライ&エラーの数が(思考のなかだけでも)膨大であるからゴールへの到着速度が早くなるのかなと。

 

ひとつの問題はの解き方はひとつではないのです。でも”問題の解き方はひとつ”思考に慣れ過ぎてしまうとそこから抜け出せません(学校教育の弊害もあると思いますが、学ぶのではなく教えられることに慣れてしまうことが原因。)。解くべき課題がたとえ一つであったとしても、そこに至る道はいくつもあって、どれだけそれを考え抜くことができるか、どれだけトライしつづけられるか、どれだけそのプロセスを楽しむことができるか。

 

この特質はスタートアップの起業家に限らずアスリートや芸術家もトップレベルのひとは何らか独自の方法で突き抜けているように思います。ただ、彼・彼女が思いつきで1つだけ課題解決方法を編み出したわけではなく、多くの失敗のなかでインサイトを得てトライし続けたことによってだと思うのですよね。

 

なので、1発目で答えが分かっても分からなくても、課題を解き続けられることが大事で、さらに言うとその領域で成功しようと思うと自分を奮いたたせるというよりは、我を忘れて楽しめる領域なのかどうか、が重要なのかなと思います。その意味では遊びの達人がクリエイティブとも言えるのかもしれませんね。

 

クリエイティブになろう、って考えるとクリエイティブになれないと思いますが、課題を解く方法を限界まで考え抜くことで、自然とクリエイティビティが身に付くのだと思います。問題が解けさえすれば良い、ではなく、新たな解法にチャレンジする遊び心を持ち続けていたいですね。